「初めはとっつきにくい人だと思ってた」と言われてしまったら、メイクを変えるチャンスです。
こんにちは。
50代からのメイクレッスンみとわです。
やっぱり人は見た目なの?
人の印象は会って5秒で決まり、その半分以上は視覚情報からくる。
みなさんは、こんなフレーズをどこかで聞いたことがないでしょうか?
企業の研修などでよく言われ、私も接客応対の研修では聞いたような…聞いてないような?いや聞いたぞ!
(すでにその時の資料はどこかに行っちゃいましたが)
とにかく、お客様に好印象を持たれるためには、身だしなみに注意してね…と言うような内容ですね。
これはいわゆる「メラビアンの法則」と言われているものですが…本来の法則とはちょっとズレているようでもあります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアン先生が行った実験は「話し相手の言葉と態度が一致しない時に、受け手側は言語・視覚・聴覚のうちのどの情報を重要視するのか」と言うものであったそうです。
「今日はあなたと会えてとってもうれしいわ」(言語 7%)
と言ったとしても
声のトーンも沈んでいて、語尾が消え入りそうだったら(聴覚 38%)
「無理して言わなくていいよ…もう帰ろう…」
って思いますよね。
うつむき加減で、眉間にしわを寄せていたら(視覚 55%)
「え?うれしくないよね。もう帰りたいんでしょ?」
と感じます。
言葉の内容よりも、声のトーンなど耳から入る情報の方が相手に伝わる割合が高く(38%)、さらに表情やしぐさなど目から入る情報の方がより高い割合で相手に伝わる(55%)という事のようです。
「言葉と視覚、聴覚から伝わることが矛盾しているとき、視覚から伝わる情報の割合が一番高くなる」と言うことですね。単純に「見た目からの印象が一番大きく伝わる!」と言っているのではないのですね。
第一印象の次の第二印象
今では少し違った形で広まっているメラビアンの法則です。それでも私達の感覚として、「情報伝達は視覚からが一番重要」であることは間違いないと思います。
ぱっと見の印象が後々の印象を左右する。それは確かにあります。そして一度持たれた印象を覆すのは、時間やコミュニケーションが必要になってきます。
それよりも、第一印象を大事にして自分の内面と他人に感じてもらう印象をすりわせておくのは、円滑なコミュニケーションのためのスキルでもあると言えないでしょうか?
私は40.50代~の方に向けてのメイクレッスンを行っています。実はこの年代、「見た目の印象」と「内面」のギャップが大きくできてしまう年代だと感じています。
お客様とお話してみると、最初に受けた印象からだんだんと変化して、もっと柔らかな印象に変化する方がとても多いのです。
お客様とのお話は、私にとってメイクの方向性を決める大事な時間です。短い時間の中で、その方の一番の魅力を探り当てるのです。その魅力が一番引き立つメイク。それは普段秘めている魅力的な心の内を、そのまま見た目にも感じられるメイクと言えるのです。
見た目の印象 < 魅力ある内面から
見た目の印象 = 魅力ある内面 へ
私の印象ってそうだったの?
皆さんはまわりの人にこんなことを言われた経験はありませんか?
「疲れているの?」
「怒っているの?」」
「困っているの?」
「不機嫌なの?」
全く心あたりがないのに、いつもこんなことを言われてしまう人。アラフィフさんには多いのではないでしょうか?
「始めはもっと怖い人だと思ってた」
「最初はとっつきにくい人だと思ってた」
「以前は気難しい人だと思ってた」
仲良くなった人に初対面での感想を今さら聞いてでがっかりした経験をお持ちの人。そう見られてたって…わかっちゃいるけど辛いですね。
出来れば、あとから印象が良くなるのではなく、最初から好印象を持ってもらいたい。そう思いませんか?
以前の私は、これらがほぼ全部当てはまりました。怖いと言われることもあったかもしれません。「なんでだろう?飲み会でやっと性格が分かってもらえるって…?いいんだか、悪いんだか?」
笑ってはいても、内心は傷ついておりましたよ。。。えぇい、やけ酒だぁ!
ところがふと気づくと、あれ?最近は全く言われなくなっています。それはなぜでしょう?それはそう見える原因をつきとめ、理解し、対処したからです。その対処法は「メイクの力」を借りることでした。
人の第一印象にはそう見える理由がある
先ほどの
「疲れているの?」
「怒っているの?」
「困っているの?」
「不機嫌なの?」
なぜそう見えてしまうか?実は答えは大変シンプルです。
「疲れているの?」⇒目の下のクマがそう見せています。
「怒っているの?」⇒眉間にしわが刻まれています。眉も吊り上がっています。
「困っているの?」⇒眉尻が下がっています。
「不機嫌なの?」⇒口角が下がっています。
お気づきになりましたか?
これらはみんな、顔の筋肉の使い方とメイクの力で何とかなるものばかりです。
自分と同じような50代の女性とお話していると、第一印象と第二印象…あとから受ける印象が違うことがとても多いのです。・
自分で言っちゃうのもなんですが、我々50代は半世紀以上生きてきた経験から、人にも優しくなれるし、気遣いだってできちゃいます。そりゃ少しは図図しいところもあるけどね。ちょっとやそっとのことじゃ怒りませんよ。疲れやすくはなったとしても、まだまだアクティブに動けます。
それなのに
「疲れて」「怒って」「困って」「不機嫌」に見えちゃうのは、全部顔から受ける印象のせいですね!
あとからそうじゃなかったんだと思われるより、最初から「はつらつとして」「優しく」「おだやかに」「機嫌よく」見せたいですね。その方法は本当に簡単!メイクの力とちょっとしたコツを使えばよいのです。
具体的な方法はここにあります
さて!「そんなこと言って~、どうすれば私のおおらかな性格通りの見た目にできるの?」と思われたそこのあなた!体型はおおらかなんだけどね…なんて笑ってる場合ではございません。
内面通りの見た目にする方法。それはレッスンに来ていただいたらお伝えします!‥なんざ、しみったれたことは申しません。こちとら浜っ子でぇ!(それは江戸っ子だよ)
ここからはメモですよ、皆さん!(コピペでもOK)
①疲れて見える目の下のクマ
クマの色により対処法が変わります。
●青くま(横に引っ張ると少し薄くなるが消えない) 血流の滞りが原因。睡眠不足、冷え性、疲労、目の酷使などに注意。
●黒くま(上を向くと薄く見える) たるみやむくみで影が出来る。食事にも注意。はりや弾力を向上させる。
●茶くま(色素沈着、引っ張っても上を向いても変わらない)目の周りは優しくケア、UVケアも大切。目をこする癖のある人はなりやすい。
…とは言っても、目の周りのクマ、今すぐ目立たせなくしたいですね。
ここはコンシーラーの出番です。
ファンデーションより1から2段明るい、リキッドタイプのコンシーラーを塗布します。目の周りが明るくなると、それだけで垢抜けしますよ。
目の周りはとても皮膚がうすいので、クリームタイプではなく液状のコンシーラーを使ってください。
②怒って見える眉間のシワ
一度できてしまった眉間のシワは、一朝一夕ではなくならないのですが、目立たなくすることはできます。
●眉をひそめる癖があれば気を付ける。
●スキンケアを丁寧にする(まずは普段の2倍の量の化粧水や乳液を使ってみて下さい。それだけでもシワ改善につながります。)
●筋肉のこわ張りをほぐすように、軽く眉間をマッサージする。
●パウダーファンデーションの場合はリキッドファンデーションに変える
●リンクルケアクリームやオイルなども追加する
③困り顔になってしまう下がり眉
眉が下がっていることに気づいていない方が多いです。それは生まれつきではなく加齢により下がっていることが多いからです。知らない間に下がり眉になっているのですね。レッスンで初めて気づくお客様もいらっしゃいます。
●アラフィフの場合は、眉頭(眉の起点)より眉尻(眉の終点)の位置を若干上げる。
●無表情の時の眉の位置と、話をしたり表情を動かした時の眉の位置の変化を鏡で確認する(自分で鏡を見る時は無表情なので眉が下がっていない場合が多い。表情の変化に伴い下がる人は、その分上げ気味に眉を描く)
眉の描き方は、自眉毛との兼ね合いもあり皆さん苦労されるところですね。
ただし、眉尻を下げないのと眉のカーブをきつくすることは全く違う作業になりますのでご注意下さい。
④不機嫌に見える口角の下がり
下がった口角も自分ではなかなか気づきにくいもの。電車の中でスマホを見ている時、皆さん油断しているのでしょう、ほぼ100%口角がさがっています。そして今はマスクをしていますから油断しまくりですね。マスク無しで過ごせる時が戻ってきたとき…口角は下がったまま戻らないかもしれません。そうならないために…
●普段から口角をあげる意識を持つ
●口角をきゅっと上げた時の顔と、緊張を解いて自然体になった時の顔を鏡で確認しておく(コレ結構驚きますよ。写真に残すのも手)
●口紅をつける時はブラシを使い、口角部分のリップラインをきっちり描きます。ぼんやりしたリップラインがくっきりし、口角が上がって見えます。
もちろん、口角を上げるエクササイズもよいのですが、普段から意識を持つことが大事です。人と話すときしっかり口を開けて話すことやよく笑うなど、日常生活から意識して行きましょう。
いかかでしたか?
誰かから「とっつきにくい」とか「疲れていそう」などマイナスなイメージを言われた場合、それはあなたの顔の印象がそうさせているのです。
本来のあなたがそうでないのなら、あなたのネガティブな第一印象をポジティブな心の内面のように上書きしなければなりません。
それはメイクによって可能になります。本来のあなたを取り戻せます。メイクは変身ではなく、本来持っている魅力をひきだすものです。
そして逆もあり。
心が沈み込んでしまうとき、自分の力だけではどうしても抜け出せない時、メイクの力を借りてみましょう。
見た目に心が動かされ、引っ張られ、また違う景色を見ることが出来るかもしれません。
そしてそのお手伝いが出来たらうれしく思います。